長い目でみる

 今を生きている私たちは、意図的に機会を作らない限り、言葉だけで物語を受け取る事はあまりありません。

 特に今の子どもたちは、幼児期から動画に慣れ親しんでいるので、視覚的に訴えないと理解できないのではという意見もあります。

 私たちは、幸いなことに今日結果を出すために語っているわけではありません。物語を受け取る力はストーリーテリングを聞く回数によって磨かれます。1回目より2回目、2回目より3回目というふうに、薄皮を剥ぐように少しづつ上達していきます。

 時流がどう動こうと、言葉でコミュニケーションをとっている限り、物語を受け取る力は必要です。

 言葉の力、物語の力を信じて、子どもたちが言葉だけで物語を受け取る機会を作っていることを意識していきましょう。