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伝えようとしてぐるぐる回っている

 ブログを書きはじめて、言葉にすることが難しいと感じていたことを、共有したくて、言葉を捻り出しています。

 実感としては、伝えようとして、ぐるぐる回っている感じです。

 読み聞かせもストーリーテリングも、読書と切り離せないものです。これも何度も書いていますが、読書は個人のものです。何をどう感じたかは個人のもので、そこに無断で誰も立ち入らないから読書とも言えると思っています。

 合わせて、何を選んでも、どう選んでも自由なところも読書の魅力です。自分のためだったら、自分の好奇心に従って、おもしろそうという物差し一つで

判断できます。

 それが自分以外の人と分け合うための物語、絵本となると、おもしろそうだけでは、選べなくなります。

 この辺の難しさは、公共図書館の選書基準を読んでみると分かります。大事なものを取りこぼしてしまわないよう言葉にしているのが伝わってきます。どの公共図書館の選書基準を読んでも、苦労が忍ばれるものになっていると思います。

 許容範囲が広い言葉だけでは、なんでもありになってしまうし、許容範囲が狭い言葉で縛ると、汎用性に欠ける心配がでます。

 もっといえば、言葉に対する定義や感度は、読み手によって違います。

 こう考えると、書くこと自体無謀なことをしている気もしないでもありません。

 私は長いこと、講座や勉強会で参加者と直接やり取りすることで、伝えようとしてきました。でもそれだけでは足りなかったと書いてみて思います。

 質問に答える形だとどうしても口頭試験のようで、その時持ってる精一杯を出すだけになるからです。ぐるぐる回るほど考えていたら、答えられません。

 例えれば、質問に口頭で答えることは、スピードをあげて泳ぐ感じで、書くことは、深く潜る感じがしています。

 今は、うまく潜れなくて、ぐるぐる回っている感じがしていますが、いつか深く深く潜れたらいいなと思っています。