· 

がんばれ自分

 「がんばる」は、我を張ることなので、いい言葉ではないという人がいます。それでもがんばるとしか言いようがないこともあるのだと感じています。特に自分に対していう言葉としては効果的な言葉だったと振り返って思います。私がやってきたことは、おはなしざしきわらしの会のようにやりたい形を作るところから始めることが多く、がんばるしかなかったからです。前例があることを踏襲しようとする時には我を張ることが邪魔になることもあります。けれど道なき道を進もうとする時は道を作るところから始めるしかないので、我がどうしても必要になったのだと考えています。そして私の考えに賛同して一緒に活動してくれる人がいたからこそ今があると感じています。

 ただこう考えると活動に参加してくれている人たちは我を張らないようにしてくれていたのかもしれません。特に聞いたことがないので、実際どう感じてどう思っていらっしゃるのかは分かりません。けれど何か引かれるものがあって一緒に活動してくれているからこそ、続いているのだとは思います。

 そしてせっかく我を張ってきたのですから、これからは我の張りどころを考えていきたいと思います。おはなしざしきわらしの会のようなピンポイントの活動でも先が見通せない状況になってきています。道を切り開くことも増えそうです。これからも「がんばれ」は必要だと考えています。