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絵本のリスト

 おはなしざしきわらしの会のメンバー用に以前作った絵本リストに沿って課題の絵本を決めて読み聞かせの勉強会をしているグループがあります。昨日の勉強会で50冊の絵本リストもあと残り2冊となり、次の課題を考えることになりました。その過程で自分で思っているより意外とたくさんのリストを作っていたことを目の当たりにしました。リストを作っている私は作ったら忘れてしまい保管も雑なのでどんなリストをいつ作ったのか曖昧だったのです。リストの話をすると活動の長いメンバーにどのリストのことかという質問をもらうのもこのせいなのかと反省しました。

 古いリストを見ていると、必要に応じてつくっていることがよくわかります。50冊にまとめるというだけで自然と目的が炙り出される感じがします。今だったらこの組み合わせにしないかもしれないという絵本もちらほら混じっています。時代が評価を通してくれることも古いリストを見ていると見えてきます。リストを作った時に旬だった本を今どう評価しているかが自ずとわかるからです。子どもの本は核にスタンダートと呼ばれるような時代が評価を通した本があり、その周りに時代が評価を通すであろう本があり、そして一番外側に今を感じる本があると言われています。20年ほど前に作ったリストを見て、学んだことが本当だったと実感できました。同じ活動を続けてるからこその体験なのだと思います。時間をかけたからこそ見えることをメンバーで確認しあうのがこれからの私たちの楽しみのひとつなのだと思いました。