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句読点

 先日、『子どもに語る世界の民話』で、やたら多い句読点とストーリーテリングのイメージとの関連についての推測を書きました。その時、比較しようと思いついた『こども世界の民話』が手元になく、図書館も曝書中で借りられず、読み物バージョンを確かめられていません。そこで他のテキストはどうだろうかと『おはなしのろうそく』を句読点に注目して読んでみました。『子どもに語る世界の民話』ほどではありませんがやはり句読点が多いと感じます。改行が場面転換だという感じは、以前から持っていましたが、句読点については注意を払ってきていないことに気がつきました。テキストは書き写すことと教わったため書き写してはいたのですが、句読点が多いと思えば深く考えずに割愛していました。特にストーリーテリングを始めたばかりの頃は、物語の分量に押しつぶされそうになっていて、長さを感じたくないばかりに、句読点や改行を減らしていた覚えがあります。こんな風に書き写したテキストでイメージを固めようとするので、イメージに言葉をつけることがスムーズにできなかったのではないかと今になって思います。ただ書き写すといったら原文そのまま写すことを指すと思います。指示と違うことをしておいて、今頃気がついたなどと言っていたら笑われそうです。けれど答えを教えてもらっていても、実感できないことがあるのだと思いました。そして音読と黙読で句読点の位置が違うなら、話すことと書くことの違いに句読点も含まれるのかもしれないと考え始めています。