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変化は進化を連れてくる

 おはなしざしきわらしの会は時代の風を受けておはなしの会のやり方やストーリーテリングや読み聞かせの方法も個々が技能を磨きつつ少しずつ変化してきています。物語を物語として渡すことや物語が主役であることは私たちの活動の芯として変わることはありませんがなぜ私たちのやり方が必要なのかなどの説明の仕方などは変わってきていると自分でも思います。その延長線上で図書館主催の絵本講座の講師として話す内容も新しい教育指導要領が適用されて以降大きく変えました。今までは講座に参加している人の目的に沿って読み手の感覚を重視した絵本の選び方、読み方の話をしていましたが物語を渡すことに焦点を当てたおはなしざしきわらし方式の話を重点的にしています。特に今年は子どもの読書講座と銘打って様々な効用が期待できる読み聞かせの守備範囲の広さを踏まえた上で物語を渡すことに特化して伝えようと考えています。

 そしてこの上田図書館の絵本講座は1993年から途切れることなく続いていて、この講座をきっかけに自主講座ができおはなしざしきわらしの会のメンバーになった人も数多くいます。ですから図書館講座は卒業したと思っている皆さんも時間が合えばまた参加して欲しいと考えています。知っている事を改めて整理する機会になると思うからです。ざしきわらしの会の勉強会では必要な事をピンポイントで伝えることが多くて全体像を丁寧に説明できていないので知識の虫干しを兼ねて聞いて欲しいと思っています。そして講座の目玉は聞き合う機会を作っているところです。講座は3種類あり親子用のもの以外はワークショップ形式で参加者に読んでもらっています。これは読む練習ではなく聞く練習です。物語を伝えるにはどう伝わるかを知る必要があるからです。そしてうまく伝わらない時は何が問題だったのかを明らかにしていくことで物語を伝えるために必要な条件を学んでいきます。今年の講座は9月開始予定でしたがコロナ禍で延期になり明日10月12日(火)から開始で全4回講座です。4回全てでなくとも大丈夫ですのでご都合つく方はいらしてください。変化を感じてもらって進化して行けるといいなぁと思っています。